第22回日本霊長類学会大会 公開シンポジウム 「サルと人の子育てを考える」

 

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日 時:2006年7月17日(月:海の日)14:00~16:30
場 所:大阪大学・コンベンションセンター
定 員:400名(参加費無料、申込不要)

 

平成18年度文部科学省研究費補助金(研究成果公開促進費)補助事業

主 催:日本霊長類学会・第22回日本霊長類学会大会実行委員会
共 催:大阪大学大学院人間科学研究科・大阪大学総合学術博物館

 

集団で暮らすサルや類人猿にとって、出産も子育ても集団のメンバーとの社会的関わりの中で行われる。母ザルは子ザルに授乳し、ぬくもりを与える存在だが、時には子ザルの求めを拒否して、子ザルの独立を促す。赤ん坊を持つ母ザルは、集団メンバーの注目を集める魅力的存在となり、子ザルたちは母ザル以外の個体との関わりも広がる。他方、社会で育ったメスの中にも、子ザルに過度の攻撃を加えるなどの「問題行動」をするサルがいることもわかってきた。   本シンポジウムでは、まず、「進化の隣人」であるサルや類人猿の子育てを紹介する。その後に、現代社会での人の子育てに焦点を当てる。日本だけでなく、諸外国での出産事情と母の出産・子育てへの取り組みについて、文化人類学的な観点から紹介する。そして、臨床心理学の立場から、「幼児虐待」の実像を、虐待する親と虐待されながら育つ子どもの両側から検討する。最後に、発達行動学の立場から、サルの子育てと人の子育ての類似点、相違点を整理し、多様な視点から子育てを見ることの重要性を検討する。   講演者による講演の終了後には、来場者の皆さんから質問やご意見をいただき、活発な議論を行いたい。

講演プログラム

司会:中野良彦(大阪大学大学院・人間科学研究科)

講演者

中道正之(大阪大学大学院・人間科学研究科)「サルの子育てから分かること」

松岡悦子(旭川医科大学)           「異文化の出産・育児から見えてくるもの」

西澤 哲(大阪大学大学院・人間科学研究科)「虐待傾向のある保護者の心理的特性と子どもへの

                                      心理的影響について」

根ケ山光一(早稲田大学人間科学学術院)      「サルを通してヒトの子育てを理解する:

                                  「子別れ」からの子育て再考」

 


問い合わせ先:〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-2 大阪大学大学院人間科学研究科内 

              第22回日本霊長類学会大会実行委員会
電話:06-6879-8045 FAX:06-6879-4031

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