第11回企画展・適塾特別展示

                  緒方洪庵生誕200年記念・大阪大学創立80周年プレイベント                           えがかれた適塾

会  期:2010年4月27日(火)~2010年6月26日(土)

    

会  場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館

 

第2回企画展-3-06

 2010 年は、緒方洪庵(1810-1863)の生誕200 年にあたります。洪庵が先導した種痘やコレラ予防の教えは、感染症予防の先駆けとして高く評価されています。適塾は蘭学塾として、近代日本の国家形成に重要な役割を果たした福澤諭吉・大鳥圭介・長与専斎ら、医師にとどまらない多様な人材を輩出しました。適塾門下生、手塚良仙光亨(良庵)を祖先にもつ漫画家手塚治虫(1928-1989、1951 年本学附属医学専門部卒業)は、適塾門人の若き日の群像を作品『陽だまりの樹』に生き生きとえがいています。
 現在、適塾は懐徳堂とともに大阪大学の源流と位置づけられています。こうした認識は、小説家司馬遼太郎(1923-1996、1943 年大阪外国語学校=現在の本学外国語学部卒業)が、小説『花神』(1969 年)の冒頭で、適塾を大阪大学の前身、洪庵を「校祖」であると述べたことにはじまります。
 緒方洪庵と適塾は、どのように漫画や小説、映画などにえがかれ、歴史のなかに位置づけられてきたのでしょうか。本展覧会は、適塾記念会と大阪大学総合学術博物館が共同で開催し、この節目に適塾という歴史的存在の<えがかれ方>をみなさんとともにたどります。2011 年の大阪大学創立80 周年記念を前にして、わたしたちの生きている<歴史的現在>を考えるこころみです。

 

主  催:大阪大学総合学術博物館、適塾記念会

共  催:大阪大学附属図書館・大学院文学研究科・外国語学部

協  力:手塚プロダクション・司馬遼太郎記念館・大阪大学21世紀懐徳堂 

 関連企画

<ミュージアムレクチャー>
5月1日(土)

司馬遼太郎と適塾のあった大坂

5月15日(土)

『陽だまりの樹』と蘭方医手塚良仙

5月29日(土)

近世大坂の学問と適塾 

6月19日(土)

適塾と都市大坂の医療環境

会場:イ号館イ講堂(5月1日)、待兼山修学館 3階セミナー室(5月15・29日、6月19日)

   参加無料、先着順

 

         

 

 

<映画上映>

洪庵没後100 年記念「洪庵と1000人の若ものたち」

木村荘十二監督、1969 年 約60分    ※セミナー室

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