サイエンスカフェ@待兼山 (2015年度)
大阪大学総合学術博物館で、サイエンスカフェを楽しみませんか。コーヒーを片手にゆったりとした雰囲気で、「科学する」とはどういうことか、研究者とともに考えていきます。わかりやすい言葉で“科学”を語ることで、専門家と一般の方の間のコミュニケーション不全を少しでも改善したいと思っています。自然豊かな待兼山でアカデミックなひとときをお過ごしください。皆様のご参加をお待ちしています。お気軽にご参加ください。
大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館3階セミナー室 | |
開催時間: | 14:00~15:30まで(17:00閉館) |
定員: | 各回とも30名 |
参加費用: | 無料 ※ミュージアムカフェ「坂」にて「サイエンスカフェ用」とお申し出いただき、 コーヒーなどお好きなドリンクをご購入のうえ、ご参加ください。 |
申込方法: |
Webフォーム(申込受付期間確認ページ内のリンクをクリック)、もしくは往復はがき 〒560-0043 豊中市待兼山町1-13 大阪大学総合学術博物館 |
申込期間: |
各カフェのタイトルごとにご確認願います(〆切日必着) 応募多数の場合、原則として抽選を行います。 |
共催: |
豊中市立中央公民館 |
協力: |
大阪大学21世紀懐徳堂 |
コーディネーター:鏡山智子(文学研究科)
実施日:2015年11月7日(土)
対象:小学生以上
内容:
法隆寺を中心とする奈良・斑鳩地域には、保存状態の良好な金銅仏や木彫像が集中して伝来しています。このレクチャーでは、法隆寺という場に伝えられた飛鳥仏のかたちや荘厳具に施された意匠を通して、当時の政治・文化的背景や、飛鳥時代の人々の信仰のすがたに近づいてみたいと思います。
コーディネーター:仁木恒夫(法学研究科)
実施日:2015年11月21日(土)
対象:高校生以上
内容:
「貸したお金が返ってこない」「隣の人の騒音がうるさい」「嫌がらせをされた」...日常生活の様々な場面で遭遇する利害調整やトラブルの多くは、当事者同士の話し合いによって解消されている。その話し合いにも優れたものとそうでないものがある。今回は、当事者同士の生産的な話し合いを導く対話型調停の理論(の入口)を、模擬調停の実践もまじえながら体験的に理解してもらう。
No. 129:不安定性がつくる動きと形
コーディネーター:茶碗谷 毅(情報科学研究科)
実施日:2015年12月5日(土)
対象:中学生以上
内容:
不安定という言葉にはあまりいいイメージを持っていない人が多いのではないだろうか。しかし、時間変化の中で現れる不安定性は小さな揺らぎを増幅することで大きな動きやパターンの出現を導き、世界を複雑で面白いものにする上で重要な働きをしている。いろいろなところで現れる動きやパターンを生じる不安定性にはいくつかの典型的な種類があるのだが、今回はその代表的なものについて実例を見ながら紹介してみたい。身の回りの見なれた動きやパターンも裏に隠れたからくりを意識してみるとちょっと違って見えるかも。
No. 130:見えないを見る-紙で顕微鏡を作ろう-
コーディネーター:戸所泰人(技術部分析測定室)
実施日:2016年1月30日(土)
対象:中学生以上
内容:
科学の興味、発展のひとつは見えないものを見ることではないでしょうか。
「百聞は一見にしかず」という言葉もあるように、見るだけで分かってしまうこ とがたくさんあります。
顕微鏡、望遠鏡などで肉眼では見えない小さなものをいろいろな工夫で見えるよ うにしてきました。
さまざまな例の紹介とともに、その手法の一つである顕微鏡を使って身近なもの を観察してみましょう。
また、紙でレーウェンフック型の顕微鏡を工作し、自作の顕微鏡で観察を楽しん でみましょう。
No. 131:中国の仏画を読み解く-南宋仏画の理念と諸相-
コーディネーター:高志 緑(文学研究科)
実施日:2016年2月6日(土)
対象:中学生以上
内容:
中国の仏画には、壁画のみならず掛け軸の形をした作品も数多く作られ、実は日本にもたくさん伝来しています。絵絹の上に濃彩で描かれた美しい南宋時代の仏画は、現在中国本国にほとんど残っておらず、中国の当時の文化を知る上で貴重な視覚資料ともいえます。もちろん、日本人にとって馴染みのない造形感覚や、一見不思議に見える図様もあるでしょう。それらの仏画の魅力や特徴をご紹介し、南宋時代の仏画を通じて見えてくる知られざる世界をお話します。
No. 132:ニセ科学ってなんだろう
コーディネーター:菊池 誠(サイバーメディアセンター)
実施日:2016年2月13日(土)
対象:高校生以上
内容:
見た目は科学のようでも実はまったく科学的ではないものが世の中にはあふれています。そういうものを「ニセ科学」と呼んでおきましょう。
ニセ科学には他愛のないものからかなり有害なものまでいろいろあります。特に社会的問題になったもの、なりそうなものを中心に、ニセ科学について考え、そこから逆に「科学的なものの見かた」とはどういうものなのかを考えてみましょう。易しい話をします。
No. 133:分子レベルで明らかになりつつある生命科学
コーディネーター:山中秀介(理学研究科)
実施日:2016年3月12日(土)
対象:中学生以上
内容:
ここ数十年生命科学では、生命体内の反応や病気の原因の分子機構が次々と明らかになってきました。それを支えたのは構造生物学や分子生物学、分子科学といった複数の基礎科学分野の進展です。今回は、基礎科学がどのように生命科学・医学に寄与し、残された問題は何かをご紹介します。
No. 134:空海「風信帖」を紐解く
コーディネーター:浜野真由美(文学研究科)
実施日:2016年3月19日(土)
対象:高校生以上
内容:
『風信帖』は、空海が最澄に宛てた自筆の書状のうちの一通で、京都の東寺(教王護国寺)に伝来しています。もとは五通伝わっていましたが、一通は盗難に遭い、もう一通は関白豊臣秀次の所望により天正20年(1592)に進上され、その後所在不明となりました。そのため、現在見ることができる書状は三通のみとなりますが、空海が最澄ともっとも親交を結んだころの書として、仏教史上、書道史上の貴重な遺品とされています。この講座では、書状の内容を丁寧に読み解き、また小筆と墨を用いて追体験を行い、書状の魅力を多方面からじっくりと味わってみたいと思います。
投稿日: