大阪大学総合学術博物館第19回企画展 金銅仏きらきらし

金銅仏きらきらし —いにしえの技にせまる— 

kondobutsu_chirashi_1会場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 入場無料

会期:2015年10月24日(土)〜2015年12月22日(火)

開館時間:午前10時30分〜午後5時

休館日:日曜日・祝日(ただし11月1日(日)・11月3日(火・祝)は開館)

主催:大阪大学総合学術博物館 [共催]大阪大学大学院文学研究科

特別協力:東京藝術大学大学美術館

協力:奈良国立博物館、角谷鋳金工房、オリンパス株式会社、株式会社アコード、大阪大学21世紀懐徳堂

後援:大学博物館等協議会、かんさい・大学ミュージアム連携実行委員会、北大阪ミュージアム・ネットワーク

 

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概要

金銅仏とはブロンズで作り金メッキした仏像のことです。飛鳥時代、6世紀半ば頃に日本に仏教が伝えられたとき、天皇は金銅仏を見て「きらきらし」と称えました。 金銅仏の歴史は古くに遡ります。ガンダーラでは2、3世紀頃の作例が知られ、3、4世紀頃に中国で初めて本格的に作られた仏像も金銅仏でした。日本では飛鳥~奈良時代が金銅仏の黄金期であり、その最たるものが奈良東大寺の大仏でした。 ブロンズは銅に錫や鉛などを混ぜた合金です。金銅仏はそれを溶かし、型に流し込んで作ります。このように一言で説明すると簡単なようですが、実際にはさまざまな工夫が凝らされました。原型には土型と蠟型の2種があり、それぞれ制作工程が異なります。ブロンズ自体も配合の具合で融点や流動性、色や硬さに違いが生じます。他にも、中型と外型の固定方法、溶銅の注ぎ口や出口の作り方など、金銅仏の制作技法には多くの謎があります。 この展覧会では、そうした金銅仏の制作技法の謎―いにしえの技―にせまるべく、興福寺仏頭の制作工程模型、そしてアジア各地の金銅仏約40点を成分分析調査等の成果とともに展観いたします。

 

※ご案内※

  期間限定展示のご案内しておりました展示品につき、所蔵元のご厚意により会期終了までの

  展示となりました。

 

【関連イベント】

サイエンスカフェ@待兼山「飛鳥仏の世界」

 2015年11月7日(土)14:00~15:30

 大阪大学大学院文学研究科 博士後期課程 鏡山智子

鋳金工房見学会「茶釜と水滴の鋳型から鋳造技法を学ぶ」

 2015年11月15日(日)

 大阪府八尾市の角谷鋳金工房を見学し、鋳型づくりを体験的に学びます。

国際シンポジウム「金銅仏の制作技法の謎にせまる」

 2015年12月12日(土)10:00~17:10 

 会場:大阪大学基礎工学部国際棟∑(シグマ)ホール

 主催:科学研究費補助金基盤研究(A)「5~9世紀東アジアの金銅仏に関する日韓共同研究」、大阪大学総合学術博物館

 ※当シンポジウムのお問い合わせは大阪大学大学院文学研究科 日本・東洋美術史研究室(kondoubutsu.kirakirashi★gmail.com)まで(★は@に置き換えてください)。

 

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