鳰海(におのうみ)―松本奉山 琵琶湖の風景―
会場:大阪大学会館 3F 歴史展示室 入場無料
会期:2015年12月14日(月)~2016年1月22日(金)
土曜・日曜・祝日は閉室。年末年始(12月27日-1月3日)は閉室。
開室時間:午前 10:30 〜 午後 5:00
主催:大阪大学総合学術博物館
【開催趣旨】
2010年度より開講している博物館実習では、受講生がA・B各日程4班ずつに分かれて模擬展示を企画・実施しています。2013年度末よりその一端を当館Webにて掲載していますが、2014年度から、優秀な展示を歴史展示室にて一般に公開することにしました。今年度は、教員・受講生による投票の結果、女流水墨画家・松本奉山作品を扱ったA-2班およびBー2班が最優秀賞に選出されました。ここでは、B-2班の力作を、みなさまにご覧いただきます(A-2班の展示は、2015年10月16日(金)~11月20日(金)の期間に公開しました)。
【展示概要】
琵琶湖-遠く有史以前に誕生し、いまに至るまで数百万年もの間、人々に“いのちの力”を与え続けてきた母なる湖-は、古来「鳰海(におのうみ)」と呼ばれ、私たちと長く共にあります。
女流水墨画家・松本奉山(1925‐2010)は、日本のみにとどまらず世界中の風景を描き、水墨画界に新しい風を吹き込みました。“水の風景”をこよなく愛した奉山は、「琵琶湖百景」の連載(毎日新聞)を行ったほか、しまなみ海道開通時にも数多くの作品をのこしています。
今回展覧会で取り上げる『みず紀行』は、そうした奉山の描く水の風景に感銘を受けた毎日新聞編集局次長からの熱烈なラブコールによって実現した連載であり、2000年4月から2001年3月までの全15回、奉山の描く琵琶湖の風景に、共に旅をした記者の紀行文を併せて連載され、好評を博しました。
迷いなく流れる筆はこびと、ほのかであざやかな色彩からは、奉山の手でしか写しとることのできない琵琶湖のやわらかな“いのちの力”が、見る者の心に温かく沁み込んでくるようです。
今回の展覧会では、その『みず紀行』からとくに親しみやすい作品を厳選し、展示いたします。
【展示品】
『みず紀行』より
- 「近江八幡水郷」
- 「太閤井戸」 ほか全8点
(大阪大学総合学術博物館蔵)
【関連企画】
松本奉山水墨画会の皆様のご協力を得て、ワークショップとミュージアムレクチャーを開催いたします。ぜひご参加ください。
- 2015年12月19日(土)ワークショップ「チャレンジ!水墨画-肌で感じる墨の濃淡-」
14時~15時30分、待兼山修学館3Fセミナー室にて
定員16名(申込先着順) 15分前より開場 参加無料
講師:松本奉山水墨画会
内容:奉山の画法を学んだ松本奉山水墨画会の面々を講師にお招きし、水墨画体験をします。年賀状に墨で挿絵が描けるかも!?
対象:小中高大生(保護者同伴可)
参加方法(要事前申込、お申し込みはsuiboku@museum.osaka-u.ac.jp、もしくはこちらから送信してください)
- 2015年12月19日(土)「ミュージアムトーク ―松本奉山を語る―」
16時~16時45分、大阪大学会館3F歴史展示室にて
定員20名、当日先着順(聴講無料、15分前より開場、休室日ですがミュージアムトークの時間のみ開室します、なおワークショップ参加者を優先します)
詳細は、こちらをご覧ください。
【連絡先】
展覧会について
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-13 大阪大学総合学術博物館
TEL 06-6850-5982, FAX 06-6850-6720
・ご質問・お問い合わせは、こちらから送信してください。
・大阪大学総合学術博物館では、施設・展示場等のメンテナンスのため、「総合学術博物館 待兼山修学館」を休館させていただきます(休館期間:2015年12月23日(祝・水)~2016年1月24日(日))
・本展覧会は、「総合学術博物館 待兼山修学館」休館期間中(2015年12月24,25日,2016年1月4~8,12~15,18~22日※HPトップのイベントカレンダーもご確認ください)も、「大阪大学会館 3F 歴史展示室」で開催しております。お間違えの無いようお越しください。
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