第15回特別展 乙女文楽 ー開花から現在までー

 

 

大阪大学総合学術博物館第15回特別展

乙 女 文 楽

—開花から現在まで—

 

 

 

 乙女文楽とは昭和初期に大阪で誕生した一人遣いの人形浄瑠璃の総称です。当時流行した少女歌劇などを手本に人形遣いは主に十代の少女が担い、床の浄瑠璃は素人義太夫や女流義太夫によって担われたとされています。人形は三人遣いの文楽人形をもとにした大振りのものを一人で遣えるよう改造されていました。昭和戦前期の大阪を中心に活動がなされましたが、全国に伝えられ、特に神奈川県などでは現在でも活発に乙女文楽の伝承活動がなされています。

 戦後の大阪には、戦前の系譜を引き継ぎながら、活動を続けていた乙女文楽の一座がいくつかありましたが、昭和40年代以降、大阪を中心とした活動は下火となり、解散する一座も現われました。当時解散した乙女文楽の一座の人形や衣装・道具類は各方面に譲渡されていきましたが、後にそうした衣装類の一部が大阪大学に寄贈されることになりました。本展覧会では大阪大学が所蔵する乙女文楽の衣装を中心に乙女文楽の歴史と現在を紹介します。

展覧会概要

会  期:2021年10月18日(月)~12月18日(土)

会  場:大阪大学総合学術博物館待兼山修学館 ※入館無料

開館時間:11時~16時(入館は15時30分まで)10時30分~16時30分(入館は16時まで)

     日曜日・祝日休館

主  催:大阪大学総合学術博物館

共  催:大阪大学大学院文学研究科

 

チラシPDF

展示内容

1、人形浄瑠璃の近代

2、乙女文楽の歴史

3,現代の乙女文楽

主な展示品

・「大阪娘文楽座」衣装・人形胴・肩板・道具類(道具幕・小道具等)

・乙女文楽首

・三人遣い文楽人形

・現代の乙女文楽人形

 

乙女文楽衣装
乙女文楽人形胴
乙女文楽小道具
乙女文楽衣装

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展覧会関連イベント

吉田光栄 乙女文楽~実演と解説~

2021年10月30日(土)

実演…吉田光栄(乙女文楽座)

ご案内…林公子(近畿大学文芸学部教授)

会場:大阪大学総合学術博物館 修学館3階 セミナー室

事前申込制(詳細は下記のURLから)

 

※各回定員に達したため申込は終了しました

 

1回目 13時30分(30分程度) 

 実演演目「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」酒屋

 

2回目 15時00分(30分程度) 

 実演演目「生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)」宿屋

 

詳細はこちらへ→ https://www.museum.osaka-u.ac.jp/2021-10-15-15623/

 

桐竹繭紗也 乙女文楽『輝夜姫(竹取物語)』

2021年11月20日(土)

出演…桐竹繭紗也(人形)

   井上真実(篠笛)

会場:大阪大学会館1F 21世紀懐徳堂スタジオ

事前申込制(詳細は下記のURLから)

 

1回目 13時30分(45分程度) 

2回目 15時00分(45分程度) 

   ※1回目、2回目の内容は同じです。

 

詳細はこちらへ→https://www.museum.osaka-u.ac.jp/2021-11-02-15686/

 

 

ひとみ座乙女文楽~実演と解説~

2021年12月18日(土)

実演演目「本朝廿四孝」(奥庭狐火の段)

出演…亀田 直美 他(ひとみ座乙女文楽)

会場:大阪大学会館1F 21世紀懐徳堂スタジオ

事前申込制(詳細は下記のURLから)

協力:(公財)現代人形劇センター

 

1回目 13時30分(40分程度) 

2回目 15時00分(40分程度) 

   ※1回目、2回目の内容は同じです。

 

詳細はこちらへ→https://www.museum.osaka-u.ac.jp/2021-11-25-15779/

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