コンピュータの黎明期
大阪大学では第2次世界大戦の後、真空管式の電子計算機の開発に取り組みました。数学を専門としていた大阪大学工学部の城憲三(1904-1982)は計算機の重要性を早くから認識し、その研究を行っていましたが、大戦中にアメリカで開発された電子計算機ENIACの情報が公開されると、すぐさま電子計算機の研究に着手しました。このコーナーでは、さまざまな機械式計算機とともに、1950年に城が試作したENIAC型10進演算装置、1950年代に本格的に開発に取り組んだ大阪大学真空管計算機を展示しています。