MOUコレクション 研究最前線

 ミュージアム・カフェ「坂」には、大阪大学総合学術博物館(MOU)の資料とその最新の研究成果を紹介するミニ展示コーナーが併設されています。コーヒーを片手にMOUでしか見ることのできない貴重な所蔵標本をお楽しみください。

当館の資料や、教職員が行った最新の研究成果を資料とともに紹介しています。

 

県の石 ~都道府県を代表する岩石・鉱物・化石たち~

一般の方々に大地の性質やなりたちに関心をもっていただくことをめざして、各都道府県に特徴的に産出する、あるいは発見された岩石・鉱物・化石をそれぞれ『県の石』として、2 0 1 6 年に日本地質学会により選出されました。大阪府の『県の石』は『和泉石』・『ドーソン石』・『マチカネワニ』にそれぞれ決まりました。ミュージアム・カフェ「坂」ではマチカネワニに加えて、当館所蔵の『和泉石』・『ドーソン石』を展示しています。

 

『岩石』:和泉石

和泉石は和泉青石とも呼ばれ、恐竜の生息していた時代(後期白亜紀)の砂がもとになった岩石です。和泉層群は西南日本に分布する地層で、近畿地方では和泉山脈や淡路島などに見られます。和泉石は古くから石材に利用されており、岸和田城の城壁にも用いられています。

 

 

『鉱物』:ドーソン石

ドーソン石はナトリウムとアルミニウムを主成分とする炭酸塩鉱物です。白色で絹糸光沢をしており、放射状に結晶します。もともとはカナダのマギル大学の構内から発見され、この大学の学長の名前にちなんで命名されました。日本における産出はまれなのですが、大阪府では泉南地域の和泉層群の岩石の中からよく見つかる鉱物です。

 

 

『化石』:マチカネワニ

マチカネワニは、1964年に大阪大学豊中キャンパス内の工事現場で発見された大型のワニの化石です。その生息時の全長は6.9~7.7mとされ、体重はおよそ1.3tであったと考えられています。マチカネワニは約45万年前に生きており、現在までに絶滅してしまった種類ですが、現在のマレーガビアルに最も近いといわれています。当館の常設展示にて全身骨格が展示されています。