インプラントの基礎知識
歯が無くなった場合の治療として歯科用インプラント治療が注目されています。歯科用インプラントとは、歯の無くなったあごの骨に金属を植えることにより、失った歯をもとの天然の歯と同じように人工的に回復させる治療です。また、少ない本数のインプラント埋入手術により、取り外しの入れ歯を固定する働きをする場合もあります。
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磁石による固定法
取り外しできる入れ歯を固定する方法の一つとして、磁石による固定方法があります。これは通常の入れ歯と、あごの骨にある歯やインプラントを磁石でくっつけるのですが、当然、その磁石の部分に集中して力がかかるのでその歯やインプラントには強い負担がかかります。写真は、実際に患者さんの口の中で“ひずみゲージ”と呼ばれる装置をつかうことにより、どのくらいの力がかかっているかを測定し、磁石とインプラントの力学的なメカニズムの研究を行っているところです。
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インプラントの位置と本数の関係
現在まったく歯の無くなってしまった人に対してインプラントを植える場合、どの部位に何本のインプラントを植えるかについての統一された意見はまだありません。そこで私たちはコンピュータ・シミュレーションによりインプラントに力を加えることで、下あごの骨がどれだけ歪んでいるのかを調べ、どの位置に最低何本植えるのがヒトにとって最も良い状態なのかということ、つまりインプラントの力学的な安全性を研究しています。
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