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自然にやさしく、人にやさしい
化学の創成


21世紀COEプログラム「自然共生化学の創成」
原田 明(理学研究科) 桑畑 進(工学研究科)
 柳田祥三(工学研究科) 大垣一成(基礎工学研究科)

大阪大学大学院化学系
理学研究科・工学研究科
基礎工学研究科
太陽エネルギー化学研究センター
21世紀COEプログラムの目的

我が国の大学に世界最高水準の研究教育拠点を学問分野毎に形成し、研究水準の向上と世界をリードする創造的な人材育成を図るため、重点的な支援を行い、もって、国際競争力のある個性輝く大学づくりを推進することを目的とする。



1.分子情報ダイナミクス

分子、超分子、界面における相互作用
分子認識・情報変換プロセスのダイナミクス


2.物質変換

有用物質の高効率・高選択的化学合成


3.エネルギー変換
人工光合成、太陽電池、酸素還元・水素酸化


4.物質循環・エネルギー利用システム

種々のレベルでの物質・エネルギー循環システム

エネルギー資源・地球環境問題とガスハイドレート

ガスハイドレートは、気体分子()が水分子(○)で作られた「カゴ」のなかに包み込まれてできた固体の化合物です。メタンハイドレートは、都市ガスの主成分であるメタンが包み込まれており、火をつけると分解し、カゴの中からメタンが出てきて燃えるのです。
ガスハイドレートを利用した技術が
数多く提案されています。


@ 自然に存在する天然ガスハイドレート
  からの天然ガス採掘
A 液化天然ガス(LNG)輸送に替わる
  ガスハイドレート(NGH)を利用した
  天然ガス輸送技術
 (未採掘の中小ガス田を対象)
B ガスハイドレートのできやすさの違い
 を利用した分離技術
C 冷熱の貯蔵媒体としての利用
D 地球温暖化防止対策

新しい太陽電池−色素増感型太陽電池

私たちは、現在実用化されているシリコン系太陽電池に替わる次世代型の太陽電池として、色素増感太陽電池の開発を行っています。
この太陽電池は、銀塩写真の撮像の原理(色素増感現象)を発電にうまく利用するために。葉緑素のチラコイド膜の多層構造を模倣した、多孔質膜を電極に利用するのが特徴です。

燃料電池

生体分子を用いた光水素発生
大阪大学総合学術博物館 第2回企画展 「ジグソーのピースを探して」 INDEX