物質(18)

光でナノ構造を観る、つくる、動かす


河田 聡、 早澤 紀彦 (工学研究科 応用物理学専攻)
体内埋込型マイクロデバイスの光による駆動と制御
近未来の医療では、生体組織の代替・補助、体内情報の計測・監視を担う体内埋込型マイクロデバイスが活躍します。このようなデバイスを安全に駆動・制御するため、光を用いた無線電力供給技術、体内外間情報通信技術を開発しています。波長0.7-1.2μmの近赤外光は生体透過性が高く、この目的に適します。



フェムト秒レーザーによる3 次元超微細光造形

分子を観る近接場光学顕微鏡
次世代のデバイスでは、分子を直接操作するナノテクノロジーを用いることが主流になるといわれています。そのためには、分子1つ1つを観る方法を確立する必要があります。近接場光学顕微鏡は金属の針の先端にナノメートルオーダーの光の微小スポットを作ることで、分子を観ることを実現しています。
(1ナノメートルは10 -9 メートル)
大阪大学総合学術博物館 設立記念展 「いま阪大で何が? - 人間・地球・物質」 INDEX