TopPage >> イベント >> 大阪大学総合学術博物館 第14回企画展 |
展示内容紹介
展示内容解説と展示配置(会期中に改訂することがあります) 親指の記憶携帯メール作成における「予測変換」機能は、利用者の意図とは無関係に沢山の言葉を蓄積し思考の履歴を形作ります。館内各所に貼付けられたカードの文章は、一見、意味不明な言葉の羅列に思えますが、実は「予測変換」機能の使用頻度の高い語彙だけを並べたものです。それはまるで自身から勝手に抜け出した分身の仕業のように感じられることでしょう。 A day in the life![]() 朝起きてから寝るまで、200人分の生活行動の記録が時間とともに変化するアニメーションとして映し出されています。人のいる場所の違いでその時どんな行動をしていたかの違いがわかります。多くの人が集まっている場所は,その時たくさんの人がしていた行動を表します。また、画面の人に触れるとその人だけを追いかけた映像が別の画面に映し出されます。 P055E5510N![]() 画面の中を動き回る沢山のキャラクターの中に、自分が操作しているキャラクターが一人だけいます。自分が操作しているキャラクターを見つけ、旗まで誘導しましょう。旗まで誘導すると,あなたが操作しているものは別のキャラクターに憑依(POSSESION)します。あなたは「あなた」を見つけることができるでしょうか Parallel Lives![]() 二つのモニタの中をたくさんの小さな人が歩いています。一方の人は皆、影で実体が見えません。もう一方の人は皆、実体です。彼らを指でなぞると、その触感とともにモニタから消えて、別のモニタに姿を変えて現れます。体験者は人々を神様のような視点で眺めていますが、その人々の中には体験者と関連のある人が含まれています。 Eye remember you![]() はじめにあなたの顔写真を撮影します。撮影された顔は目・鼻のパーツに分けられ,それぞれ別のLEDディスプレイで表示されます。1列のLEDディスプレイは、その前で目を動かしたときだけ画像が見えるもので、一瞬しか見えない顔の断片から思い起こされる顔は、いつも見ている自分の顔とはどこか異なるものでしょう。 宿り顔顔はその人を最も象徴する身体部位ですが,それが自分から離れて関係のないものの一部として使用されます。撮影された顔写真はさまざまなものと合成され、実在感の高い空中立体像として現れます。普段目にすることのない,自分の顔のついた物体に対してどのような印象を持つでしょうか。 作品制作:安藤英由樹1、渡邊淳司2、前川聡4、吉田俊介4(2011) 心音移入![]() 聴診器を胸にあて、ヘッドフォンを通じて自分の心音を聞きます。その時目の前には,緊張している人の映像が流れます。映像に合わせて音の強弱が調整されていくなかで、だんだん、その音が自分の心音なのか映像の中の人の心音なのか区別がつかなくなってきます。自分の心音を映像の中の人と共有することで、他人の緊張感や心の動きを想像します。 影法師普段、影は自分の身体と同じ形、同じ動きをします。しかしスクリーンに現れた影は自分の形をしていますが、医師をもって勝手に動き始めます。自分の身体から離れた影(影法師)に、どれほど自分とのつながりを感じることができるでしょうか。また、影法師はプリンタから印刷されて会場に貼られていきます。 作品制作:藤木淳3、鈴田健、渡邊淳司2、安藤英由樹1(2011) |