ごあいさつ
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館長 橋爪節也
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ごあいさつ
"地域に生き、世界に伸びる"大阪大学のモットーのもと、総合学術博物館は、市街地に残る貴重な里山・待兼山の遊歩道が結ぶ二つの登録文化財の大阪大学会館(旧イ号館、昭和3年竣工)と待兼山修学館(昭和6年竣工)を拠点に多彩な活動を展開しています。常設展では、本学の精神的源流である懐徳堂・適塾の資料や、巨大なマチカネワニの化石、真空管式コンピュータなどを展示し、企画展では、学術的な研究成果を反映させるとともに、"ユニバーシティ・ミュージアム"ならではの特色ある視点で、「文理融合」も意識したユニークな展覧会を開催しています。さらに多分野にわたる大阪大学の研究成果をレクチャーや交流型のサイエンス・カフェで市民に紹介するほか、貴重資料のデータベースの公開、博物館叢書の刊行も行ってきました。
さらに博物館は、地道な研究成果を、展覧会で一般にもわかる平易な形で可視化するとともに、展覧会自体も、多種多様な情報を集める場として機能し、独自のスタンスによる調査や研究が立ち上がる"実験"の場でもあります。
平成23年8月26日をもって、江口太郎館長(教授、大学院理学研究科兼任)が大阪大学理事・副学長に就任いたしましたことで、橋爪節也(教授、大学院文学研究科兼任、日本東洋美術史)が新館長を拝命しました。平成14年4月の発足以来、すでに9年の歳月がたちましたが、博物館としましては、まだまだ成長途上にあり、これまで以上に地域交流型ミュージアムとして活発な活動を展開していきたいと考えております。今後とも御支援のほどよろしくお願い申し上げます。
平成23年9月
大阪大学総合学術博物館館長 橋爪節也
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