大阪大学総合学術博物館 第16回企画展
オオサカがとんがっていた時代
―戦後大阪の前衛美術 焼け跡から万博前夜まで―
会 期:2013年4月27日(土)〜2013年7月6日(土)
午前10時30分〜午後5時 入場無料
日曜・祝休日休館 ただし4月28日(日)、
5月3日(金・祝)、4日(土・祝)、5日(日・祝)は開館
4月29日(月・祝)、5月6日(月・振替休)は休館
会 場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
主 催:大阪大学総合学術博物館
共 催:豊中市
大阪大学大学院文学研究科
大阪大学大学院工学研究科
協 力:大阪大学21世紀懐徳堂
本展覧会の一部は、平成24年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金 基盤研究(C)課題番号24520109)の助成を受けた研究成果です。
追加情報
本企画展は終了しました。
多数ご来場いただきありがとうございました。
展覧会関連書籍 大阪大学総合学術博物館叢書9
『戦後大阪のアヴァンギャルド芸術―焼け跡から万博前夜まで―』
橋爪節也・加藤瑞穂 編著 が大阪大学出版会より発売されます。
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グタイピナコテカ前に集まった具体美術協会会員たち 1964年12月3日 |
本展は、大阪が戦後の混乱から復興し、ヴァイタリティに富んでいた時代、すなわち1950年代から60年代、主に美術ではどのような実験的活動が試みられていたか、その実像の一端を明らかにしようとするものです。
関西では戦後、従来の形式に収まらない表現や視点を実現しようとした様々なグループが生まれました。中でも画家・吉原治良(1905〜1972年)をリーダーとして結成された具体美術協会(具体、1954〜1972年)は、吉原の指導のもと、メンバーが次々と前例のない作品を発表し、欧米の作家や批評家、収集家との積極的な交流を深めます。1962年9月には、大阪市北区宗是町33(現在の大阪市北区中之島3丁目)にあった吉原所有の土蔵を改装し、具体の作品を常設展示できる施設「グタイピナコテカ」を開設するに至りました。
本展では、パンリアル美術協会、デモクラート美術家協会、生活美術連盟など戦後の美術グループを概観しながら、大阪大学発祥の地・中之島にかつて存在した「グタイピナコテカ」での具体の活動に焦点を当てます。その他、デザイン、音楽、建築といった他の分野の動きも紹介し、1950〜60年代に大阪で繰り広げられた先進的な動向を改めて振り返ります。それは、大きく変貌する現代大阪の文化芸術の将来像を考えるうえでも有意義といえるでしょう。
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大阪市立美術館天井裏をアトリエとして制作する池田遊子 1953年8月24日 |
(1)戦後前衛美術の諸相
パンリアル美術協会、デモクラート美術家協会、生活美術連盟による作品・資料など
(2)中之島からの発信:グタイピナコテカ
グタイピナコテカで紹介された海外作品、具体会員による外装・内装スケッチ、具体会員による個展パンフレット等の関連印刷物、開館記念パーティ記録映像など
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白髪一雄「グタイピナコテカ外装アイデアスケッチ」1962年頃 |
錦橋から臨む旧朝日ビル(右手は旧フェスティバルホール、壁面:建畠覚造《牧神、音楽を楽しむの図》1958年) |
(3)都市へのまなざし、都市からのまなざし
新歌舞伎座、その他劇場・ホールに関する資料など
いずれも午後2時〜3時30分、3Fセミナー室にて 定員60名、当日先着順(聴講無料、30分前より開場)
- 【第49回】2013年 5月 4日(土・祝)
- 「作り手の論理 聴き手の楽しみ
―昭和30年代の大阪における芸術音楽について」
上野正章(大阪大学大学院文学研究科招へい研究員)
- 【第50回】2013年 5月18日(土)
- 「デザインと前衛芸術、その大阪での融合」
竹内幸絵(大阪市立大学非常勤講師/サントリーホールディングス)
- 【第51回】2013年 5月25日(土)
- 「移りゆく街に埋もれるアヴァンギャルドな表現力」
小浦久子(大阪大学大学院工学研究科准教授)
- [トーク A]2013年 6月1日(土)
「実験としての美術館 グタイピナコテカ」
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前川強(作家)× 松谷武判(作家)
グタイピナコテカが具体にとってどのような意味を持っていたのか、その設立以前から具体美術展に出品し始め、その活動の展開を担ってきた元会員の方々と共に顧みます。
場所:3階セミナー室 定員60名、当日先着順 (聴講無料)
- [ワークショップ A]2013年 6月8日(土)
「部分と全体」
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堀尾貞治(作家・元具体会員)
ばらばらなものが一つにまとまったとき、思いがけない形と色が現れます。その楽しさと、視点を少し変えるだけで、同じものでも全く違うように見える驚きを体験します。
場所:3階セミナー室 対象:中学生以上 定員:20名
参加費:無料
- [トーク B]2013年 6月22日(土)
「グッゲンハイム美術館でのGutai」
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平井章一(京都国立近代美術館情報資料室長・主任研究員)
× 加藤瑞穂(当館招へい准教授)
今春開かれた北米で初となる「具体」の大規模な展覧会「具体:素晴しい遊び場所」について、その開催に協力した立場から、報告を交えつつ同展を見直します。
場所:3階セミナー室 定員60名、当日先着順
(聴講無料、30分前より開場)
- [ワークショップ B-1]2013年 5月11日(土)
「〈豊中〉再発見」
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森口ゆたか(造形作家)
テレイドスコープ(ビー玉万華鏡)を組み立てていろいろな場所をながめ、ふだんとは全く違う風景を発見します。
場所:カトリック豊中教会(豊中市本町6-1-6)
対象:(必ず保護者1人が同伴してください) 定員:10名
参加費:無料
- [ワークショップ B-2]2013年 6月15日(土)
「つくって あそんで かんじる ダンボールトンネル迷路」
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大野良平(美術家)
ギャラリー内にダンボールを連結させ、トンネル迷路をつくります。
場所:豊中市立市民ギャラリー(阪急宝塚線・豊中駅南側高架下1階)
対象:小学生(保護者同伴可) 定員:30名
参加費:無料
【展覧会事業について】
大阪大学総合学術博物館(〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-13)
Tel: 06-6850-6714 Fax:06-6850-6720
【展覧会企画担当者】
橋爪節也(教授)
横田 洋(助教)
加藤瑞穂(招へい准教授)
【豊中市との共催企画について】
豊中市役所文化芸術室 ワークショップ担当 tel.06-6858-2503
会場
大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-20
Tel 06-6850-6284
阪急宝塚線「石橋駅」下車、徒歩10分
※公共交通機関をご利用ください。
また、当館はバリアフリーですので、障害者向駐車場スペースをご活用ください。
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