大阪大学総合学術博物館叢書9
大阪大学総合学術博物館叢書9
戦後大阪のアヴァンギャルド芸術—焼け跡から万博前夜まで—
『大阪大学総合学術博物館叢書9 戦後大阪のアヴァンギャルド芸術 —焼け跡から万博前夜まで—』橋爪節也・加藤瑞穂 編著が大阪大学出版会より刊行されました。ISBN978-4-87259-219-1、価格は2400円(+税)です。
【内容】
「行動美術協会」「パンリアル美術協会」「生活美術聯盟」「デモクラート美術家協会」「具体美術協会」など、大阪ゆかりの美術グループを概観し、大阪大学発祥の地・中之島に存在した「グタイピナコテカ」に焦点を当てるほか、デザイン、音楽,建築といった分野や、都市とアートの関わりにも目を向け、1950〜60年代に大阪で繰り広げられた文化芸術の先進的動向をジャンルを横断して立体的に振り返っている。
【主要目次】
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ゆるやかだが、とんがったアヴァンギャルド
—戦前の大阪モダニズムの継承としての
- 【図版】
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大阪のアヴァンギャルド諸相
- 美術[戦前] “アヴァンギャルド”再考
- 美術[戦後] (1)行動美術協会
- (2)パンリアル美術協会
- (3)生活美術聯盟
- (4)デモクラート美術家協会
- 広告デザインと前衛の自然な関係
- 11月の音楽会
- ジョン・ケージの筆跡
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中之島からの発信:グタイピナコテカ 1962-1970
- 具体会員によるアイデアスケッチ
- グタイピナコテカで紹介された海外作家
- 展覧会パンフレット・案内状
- 都市へのまなざし、都市からのまなざし
- 第4回現代音楽祭
- 大阪の秋 国際現代音楽祭—ケージ以後
- 建築を彩るアート
- ガラスブロックという表現
- 新歌舞伎座:様式の抽象化
- 辻晉堂と新歌舞伎座の鬼瓦
- EXPO'70 日本万国博覧会(大阪万博)と「反戦のための万国博」
- 情報蓄積と発信拠点の“不在”—大阪と美術館
- 【論考】
- 広告デザインと前衛芸術、その大阪での融合
- 大阪における前衛音楽
- 街に埋もれる大阪の表現力
- グタイは今も活きている
- グタイピナコテカ
—吉原治良の「傑作」としての具体美術館 その意義と課題
- [グタイピナコテカ資料]
- 概要
- 海外からの来訪者
- グタイピナコテカでの活動を中心とした具体美術協会関連年表
- グタイピナコテカに関する主要参考文献
- 略年表 1945-1970
リンク
大阪大学出版会
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