大阪大学総合学術博物館叢書5

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 巨大絶滅動物 マチカネワニ化石
  ー恐竜時代を生き延びた日本のワニたちー

『大阪大学総合学術博物館叢書5 巨大絶滅動物 マチカネワニ化石ー恐竜時代を生き延びた日本のワニたちー』小林快次・江口太郎 著大阪大学出版会より刊行されました。ISBN978-4-87259-215-3、定価は2520円(税込み)です。

【内容】
ワニたちの謎をとく手がかり!

ほぼ完全な形で出土した巨大なワニ化石は,日本で初めて1964年に大阪大学豊中キャンパスで発見されたワニであり,土地の名前からマチカネワニと名付けられた.

世界的にも重要なこの化石骨を,恐竜学の専門家が最新の技術で分析し,新たな知見を分かりやすく解説.化石からいろいろなことがわかる.その後に出土した日本各地のワニ化石,迫力の現代のワニたちもカラーで紹介.

【主要目次】

I 巨大ワニ化石発見
マチカネワニの発見

II ワニのからだ
ワニはどのような動物なのか/ワニ類の進化/現代のワニ/アリゲーター科/クロコダイル科/インドガビアル科/熱川バナナワニ園の紹介

III マチカネワニ大解剖
研究史・発見と命名/巨大なマチカネワニ/鼻先の長い頭骨/歯と捕食/マチカネワニの歯/成長による食性の変化/ワニはどのようにして物を食べるか/化石骨からわかること―脊椎骨と年齢/マチカネワニの年齢/肋骨と鱗板骨/肩と前肢/腰と後肢/“世界で一つ”マチカネワニ、タイプ標本の展示/ワニたちの関係―系統解析/マチカネワニはどこから来たのか?/マチカネワニに現在最も近いワニ―マレーガビアル―/マチカネワニの棲んでいた環境/新しい技術によって暴かれるマチカネワニ化石の中身―CTの活用―

IV 世界からのコメント
トミストマ亜科の進化―クリストファー・ブロシュー
東南アジアのトミストマ亜科―〓 肖春(〓は'口'の下に'天')
イタリアのトミストマ亜科―マシモ・デルフィノ
現生ワニの生物機能から考えるマチカネワニの噛む力―グレゴリー・エリクソン、ポール・ギグナック
マレーガビアルの歩き方―久保泰
東南アジアのマレーガビアル属における属の多様性について―タラ・シング

V 日本各地の仲間たち
日本に棲んでいたマチカネワニの仲間/もう一頭の“マチカネワニ”といわれてきたキシワダワニ/静岡県から発見されたトミストマ亜科、ヤゲワニ

リンク
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