大阪大学総合学術博物館 第17回企画展
野中古墳と「倭の五王」の時代
会 期:2014年2月1日(土)~2014年3月22日(土)
午前10時30分~午後5時 入場無料
日曜・祝休日休館
会 場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
主 催:大阪大学文学研究科、大阪大学総合学術博物館
協 力:大阪大学21世紀懐徳堂
最新情報
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博物館叢書 10『野中古墳と「倭の五王」の時代』発売中です。
企画展紹介ページ掲載しました(12/18)
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野中古墳出土甲冑 |
大阪大学の発掘調査により野中古墳から出土した11領の甲冑を一堂に初公開
1964年に大阪大学文学部により発掘調査された大阪府藤井寺市の野中古墳は、国の「世界遺産暫定リスト」にも記載された古市古墳群のなかでも、出土資料が質・量ともにもっとも充実した古墳です。とくに、11領が出土した鉄製甲冑は、規格的な鋲留短甲と眉庇付胄に加え、希少な襟付短甲と金銅装三尾鉄付きの革製衝角付胄からなる最古唯一の組合せ3領を含み、日本列島の中期古墳を代表する標識的な資料として広く知られています。
このたび、同墳から出土した甲冑類について、文化庁の補助金※などにより新たに保存修復作業を行うことができたことから、これらの修復の成果を一堂に会して初披露いたします。またあわせて、大阪大学が調査を行ってきた河内周辺での遺跡調査の成果なども出品し、古墳時代研究の進展と「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録に向けての一助にしたいと思います。
※ 文化庁 文化遺産地域活性化推進事業
プロローグ 発掘調査は語る
第Ⅰ部 政の要は軍事なり -武器と武具―
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野中古墳出土陶質土器 |
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真名井古墳出土三角縁神獣鏡 |
- 甲冑
- 鉄剣・鉄刀・鉄矛
- 鉄鏃
第Ⅱ部 技術革新と古墳祭祀
- 鉄製農工具・鉄釘・鉄鋌
- 陶質土器・須恵器・土師器
- 埴輪
- 石製品
第Ⅲ部 古市古墳群の形成と内実
- 3・4世紀の中河内地域
- 古市古墳群の主墳と陪冢
- 野中古墳出土品
- 甲冑、鉄刀、鉄剣、鉄矛、鉄鏃、鉄製農工具、管玉、石製紡錘車、土製紡錘車、石製模造品、石杵、石臼、陶質土器、須恵器、土師器、形象埴輪、円筒埴輪(以上、大阪大学蔵)
滑石製品、形象埴輪、円筒埴輪(以上、藤井寺市教育委員会蔵)
- アリ山古墳出土品
- 鉄製農工具、鉄鏃
- 駒ヶ谷宮山古墳出土品
- 三角縁神獣鏡、硬玉製勾玉、内行花文鏡、碧玉製管玉、ガラス製小玉、石釧
- 駒ヶ谷北古墳出土品
- 方格規矩鏡
- ヌク谷北塚古墳出土品
- 三角縁三神三獣獣帯鏡、腕飾形石製品、硬玉製勾玉、碧玉製管玉、栓形石製品
- 真名井古墳出土品
- 三角縁三神三獣獣帯鏡、碧玉製管玉、碧玉製紡錘車、刀身状利器、鉄鏃、鉄製農耕具(以上、大阪大学蔵)
- 墓山古墳出土品
- 勾玉、形象埴輪(以上、京都大学総合博物館蔵)
人物埴輪(大阪府立近つ飛鳥博物館蔵)
講演会「河内政権への道」
河内に古市・百舌鳥古墳群が築かれた、「倭の五王」の時代には、「河内政権」が存在したのではないかとして、学界では議論になっています。この講演会では、謎に満ちた日本古代史にせまる最先端の考古学研究をご紹介いたします。
日時:2014年3月1日(土)13:00~15:40
申込不要、当日先着順(定員 230名)、参加費無料
講演:「野中古墳の発掘調査と出土品の保存修理」
中久保辰夫 氏(大阪大学埋蔵文化財調査室助教)
「野中古墳の武器と古墳時代の軍隊」
豊島直博 氏(奈良大学文学部准教授)
「古市・百舌鳥古墳群と世界の王陵」
福永伸哉 氏(大阪大学文学研究科教授)
会場:大阪大学基礎工学国際棟 Σ(シグマ)ホール
(大阪大学豊中キャンパス)
主催:大阪大学大学院文学研究科・大阪大学総合学術博物館
大阪大学基礎工学国際棟 Σ(シグマ)ホール
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-3
阪急宝塚線「石橋駅」下車、徒歩20分。
または大阪モノレール「柴原駅」下車、徒歩8分
※公共交通機関をご利用ください。
【展覧会事業全般について】
大阪大学総合学術博物館
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-13
Tel: 06-6850-6715 Fax: 06-6850-6720
【展覧会企画内容について】
大阪大学文学研究科 福永伸哉・高橋照彦・中久保辰夫
連絡先 文学研究科考古学研究室 06-6850-5106(電話・FAX兼用)
大阪大学総合学術博物館 松永和浩
会場
大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-20
Tel: 06-6850-6284
阪急宝塚線「石橋駅」下車、徒歩10分
※公共交通機関をご利用ください。
また、当館はバリアフリーですので、障害者向駐車場スペースをご活用ください。
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