サイエンスカフェ@待兼山

 大阪大学総合学術博物館で、サイエンスカフェを楽しみませんか。コーヒーを片手にゆったりとした雰囲気で、「科学する」とはどういうことか、研究者とともに考えていきます。それを通して専門家と一般の方々の間のコミュニケーション不全を少しでも改善したいと思っています。お気軽にご参加ください。

 2013年度前期のサイエンスカフェは終了しました
 最新のサイエンスカフェはこちらをご覧ください

開催場所:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館3階セミナー室
開催時間:毎回午後2:00〜3:30まで(午後5:00閉館)
定  員:各回とも20〜30名程度
参加費用:飲み物代(200円)が必要
共  催:豊中市立中央公民館
協  力:大阪大学21世紀懐徳堂

No. 108:DNA情報からよみとる生物進化とランダムネス
コーディネーター:下平 英寿(基礎工学研究科)
実施日:2013年9月7日(土)/ 対象:高校生以上

多様な生物種が共通祖先から枝分かれによって進化したようすをあらわすのが「系統樹」です.現在のさまざまな生物から得られるDNA配列を比較すると,これらの生物が過去にどのように進化してきたか予想できます.進化の過程ではDNA配列がランダムに変化すると考えます.そのランダムネスの法則性から確率論と統計学にもとづきコンピュータで系統樹を推定する数学的方法について紹介します.

No. 109:『ハイジ』から学ぶ世界史
コーディネーター:森本 慶太(文学研究科)
実施日:2013年9月14日(土)
対象:中学生以上、家族連れ歓迎

あなたは、「ハイジ」や「マルコ」をご存知ですか?日曜日の夜に放送されていた、『世界名作劇場』として知られる一連のアニメ作品は、放送終了後も繰り返し再放送され、いまでは世代を超えて愛されています。実は、その作品の多くが、19世紀以降の世界史の大きな動きを反映していることにお気づきでしょうか。今回のカフェでは、おもに『アルプスの少女ハイジ』に出てくるさまざまなエピソードを切り口に、みなさんと世界史について考えてみたいと思います。

No. 110:隕石からわかる太陽系46億年の歴史
コーディネーター:寺田 健太郎(理学研究科)
実施日:2013年9月28日(土)
対象:中学生以上。小学生も家族連れは歓迎

宇宙の事を知れば知るほど、太陽系が不思議で魅力的なシステムだと思います。例えば、8個の惑星、数十万個の小惑星がほぼ同じ向きに回転している美しさ。水素とヘリウムが主成分(98%以上)の広く希薄な宇宙空間で、2%以下しかない鉄やケイ素やマグネシウムや酸素が濃縮して「石」の地球ができた不可思議さ。「ほぼ同じ材料物質」から「ほぼ同じ時期」に惑星ができたにも関わらず、地球にだけ海があり生命が栄えてきた地球のユニークさ。私たちの研究グループでは、同位体顕微鏡等を使って隕石やアポロ月試料を調べてきました。隕石の最新の分析からわかってきた太陽系の歴史について解説します。

No. 111:高分子、作って触って実体験
コーディネーター:山口 浩靖(理学研究科)
実施日:2013年10月5日(土)
対象:小学生以上、小学生から大人まで、家族で参加も歓迎

私達の身のまわりには繊維、ゴム、プラスチックや塗料など、様々な「高分子」化合物が活躍しており、私達の日常生活になくてはならないものになっています。高分子だから現れる機能があります。このサイエンスカフェでは実際にあっという間にできてしまう高分子作りを実演します。今回はゼリーのような高分子。希望される方には(人数次第ですが)実際にこの高分子作りを体験していただこうと思っています。見て楽しい、触って楽しい素敵なオリジナル芸術品を高分子で作ってみませんか。簡単な実験から最近の合成・生体高分子を用いた研究最先端までを一気にご紹介いたします。

No. 112:数学ってこんなにおもしろい ー組ひもと複雑系の話
コーディネーター:金 英子(理学研究科)
実施日:2013年10月12日(土)
対象:高校生以上

皆さんは, 大学の数学の研究というと何を思いうかべますか? 難しい計算? もちろん, ややこしい計算もしますが, そればかりではありません. このレクチャーではトポロジー分野の一つの研究対象である結び目・組ひもについて, そして 力学系分野の研究対象であるカオス・フラクタルについて, 最近の話題も交えながらできるだけわかりやすくお話します. それらの例を通して, 数学がどのように発展してきたのか, 数学がどのように私たちの生活に``役に立つ"のか, 皆さんにお伝えしたいと思っています.


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