大阪大学総合学術博物館 第4回特別展
昭和12年のモダン都市へ 観光映画「大大阪観光」の世界
知らザァ行って見てきまひょ
会期:2009年4月27日(月)〜7月4日(土)7月11日(土)会期延長しました 10時30分〜17時(日曜・祝日は休館)
入館料:無料
会場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
主催:大阪大学総合学術博物館、大阪歴史博物館
共催:大阪大学大学院文学研究科
協力:大阪大学21世紀懐徳堂
交通:地下鉄御梅田駅より阪急宝塚線乗り換え、石橋駅下車徒歩約10分
いま大阪では、世界的なグローバル化の流れの中で経済・行政のありようが激変し、文化や芸術には閉塞感が漂い、未来への展望はきわめて不鮮明です。
このような状況の今こそ、大阪という都市の未来を語る上で、その成り立ちや過去の姿を再認識することが求められています。
昭和12年(1937)、大阪市電気局と産業部による観光映画「大大阪観光」(大阪市指定文化財)が制作されました。
この映画は、大正14年(1925)に第二次市域拡張で面積・人口とも東京市を抜いて、日本第一のマンモス都市“大大阪”に膨張した大阪市が關一市長の施政下、変貌を遂げた姿を映像化したものといえます。映画で謳われるのは、古代の難波宮以来の歴史と伝統ある都市としての大阪であり、一方、それとは対照的な、御堂筋や地下鉄の建設、築港の整備、「都市美」を意識した街づくり、美術館、動物園、電気科学館などの文化施設を完備したモダン都市・大阪の発展する姿でした。
本展覧会は、“大大阪”の時代を貴重な映像で記録した観光映画「大大阪観光」をとりあげ、観光艇「水都」からの風景をはじめ、映し出される名所名跡や観光施設を、当時のパンフレット、広告、出版物、報道写真など、関係資料約120点をもとにたどります。また、観光客誘致の映画として制作された明るいイメージから逸脱した要素、“大大阪”の美名の陰で深刻化した都市問題をとりあげるほか、行政が演出する「都市観光」にひそむ、都市の“迷宮性”にも触れたいと考えます。
ミュージアム・レクチャー[毎回午後2時より] 館内3階セミナー室にて
聴講自由、開始30分前より受け付けます。会場の都合で希望者多数の場合は入場できないことがあります。
第11回 | 5/ 2(土) | 「観光する大阪人─近代大阪の余暇と郊外─」
船越幹央 大阪歴史博物館 |
第12回 | 5/ 9(土) | 「道頓堀と千日前─近代大阪の育んだ芸能・演劇─」
横田 洋 大阪大学総合学術博物館
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第13回 | 5/16(土) | 「汚い大大阪─水からみた都市大阪の衛生環境─」
廣川和花 大阪大学総合学術博物館
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第13回 | 5/30(土) | 「大大阪の建築事情─ビルディング・ラッシュと郷土建築─」
酒井一光 大阪歴史博物館
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第14回 | 6/ 6(土) | 「《大大阪観光》の映像を読む─メディアが作る“大大阪”イメージ」
橋爪節也 大阪大学総合学術博物館
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問い合わせ/大阪大学総合学術博物館
電話番号:06-6850-6284
住所:豊中市待兼山町1-20
 パンフレット(PDF)
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