2004年3月27日(土)10:30~15:00
「お金はなぜあるのか」 辻 正次(大学院国際公共政策研究科)
- 皆さんは、お父さんやお母さんからお小遣いをもらうことと、ほしいものをプレゼントされるのと、どちらがうれしいですか?心のこもったプレゼントはもちろん嬉しいでしょうが、お年玉にお金をもらうのも嬉しいですね。それはなぜでしょう?お金は人類による偉大な発明の一つです。お金がなければ、いまのくらしはどのようになるのか想像できますか?お菓子やゲームソフトが欲しくても買うことができません。確実に不自由な生活になります。このような不自由なことが起こらないようにお金は生まれました。また、お金はだれが作っているのでしょうか?お金はどのように社会の役に立っているのでしょうか?お金にまつわるよい話や、にせ札作りなどのわるい話など、いろいろとお話しながら、お金について考えてみたいと思います。
- 「古墳のはなし-羽曳野とその周辺の古墳を中心に-」 伊藤 聖浩(羽曳野市教育委員会 市民大学)
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羽曳野市やその周辺には、かぎ穴の形をした前方後円墳と呼ばれる古墳をはじめ、いろいろな形や大きさの古墳が100基以上あります。これらは今からおよそ1,600年から1,500年前に造られたもので、一帯は古市古墳群と呼ばれています。これらの古墳は、当時の大王やそれに準ずる有力な人を頂点として、彼らを支えた集団のリーダーの墓だと考えられています。
この全国でも有数な古市古墳群の特徴を他の古墳群と比較してお話したいと思います。また、なぜこのような巨大な古墳が造られるようになったのかや、前方後円形・円墳・方墳などの形の違いが何を意味するのかなど、古墳の謎についても考えてみたいと思います。
- 2004年3月28日(日)10:30~15:00
- 「キレない、健康な心と脳を育てるのに、何が大切?食事や栄養に関する知識は必須」
- 杉田 義郎(大阪大学健康体育部)
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4,5年前に東京都が実施した健康診断によれば、東京都の小・中・高校生の約20%が何らかの成人病(生活習慣病)にかかっているとのことです。この主な原因は、食生活のアンバランスです。肉などのあまりにも脂肪の多い高カロリー・高脂肪の食生活が健康に歪みを生じさせているのです。体の新陳代謝に必要な物質のほとんどは体内で糖分を材料にして合成されますが、必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどの作れないものは食事から摂ったり、腸内細菌に作ってもらう必要があります。脳の健康は体の健康にとって大変大事です。成人の脳の重さは約1200グラムで体重の2%にすぎませんが、使うエネルギー・酸素・血液の量は体全体の20%近くにもなります。脳のエネルギー源は糖分、脂肪、タンパクです。これらをバランスよく十分に摂取して居れば、脳は元気になり、体も元気になります。気力が強くなり、難しいと思うことに挑戦するのが楽しくなります。嫌なことがあっても、むやみにいらいらしたり、いつまでも落ち込むことがなくなります。みんなと喜びや悲しみを分かち合えるようになり、周囲の人に「優しくなったね」といわれるかもしれません。健康で丈夫なこころや脳を育てるのに大事な食事や栄養について考え、学んでみませんか。
- 「まんがを描いてみよう」 古川 明美(元イラストレイター)
自分の考えたキャラクターを思いのままに動かして、ドラマチックなストーリーで、読者を感動させる。それが「まんが」です。 今回は、キャラクターの作り方や話の組み立て方など少し専門的な内容からまんがを簡単に上手に書く方法までをお話します。また、まんが家必須の道具の紹介や生原稿も見ていただきます。
自分は絵が下手だから…なんて考えないでね。全然問題ナイ!必要なのはあなたの熱意とひらめきです。まんが家を目指している人も、そうでない人もいっしょに世界に一つしかないオリジナルな作品を描いてみませんか。
畑田家住宅へのご案内
所在地 羽曳野市郡戸470
TEL: 0729-55-4101
交通
近鉄南大阪線恵我ノ荘駅から南へ徒歩30分 / 近鉄南大阪線河内松原駅から近鉄バス平尾行きに乗車、郡戸(こうず)下車徒歩3分 / 近鉄南大阪線河内松原駅あるいは藤井寺駅からタクシー10分
主催 :畑田家住宅活用保存会
協賛 : 大阪大学総合学術博物館
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