コーディネーター:深瀬浩一(理学研究科)
実施日:2017年2月25日(土)
対象:高校生以上
内容:
免疫系の正常な発達には、バクテリアなどの微生物の刺激が重要であることが明らかになってきました。アレルギー疾患が急速に増加していますが、衛生環境の向上による乳幼児期のバクテリアへの曝露の減少や寄生虫病の減少、家屋の密閉性の増加によるダニアレルゲンの増加、栄養環境の改善(高糖質食、高脂質食)などが原因となって、免疫バランスが崩れていると考えられております。一方、発酵食品が免疫系を活性化することや免疫バランスを保つ働きがあること、腸内細菌群の正常な発達が免疫系や神経系の発達に決定的に重要であることなども明らかになっています。この講義では、主にバクテリア由来の分子が物質レベルで免疫増強作用や免疫バランス作用を示す仕組みについて紹介します。
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