空想世界地図
会場:大阪大学総合学術博物館待兼山修学館 3階多目的室 入場無料
会期:2017年9月2日(土)〜 2017年9月11日(月)(※9/3(日)、9/10(日)は休館)
※会期中、美術部員によるギャラリートークを随時開催しております。
大阪大学美術部ホームページ:http://hanbi.main.jp/
【概要】
世界地図を広げてみると、たくさんの国名、都市名、山河の名前があります。われわれが住む日本、大阪もその中に位置を占めています。われわれはそこで通りを歩き、寝床で眠り、呼吸します。世界を知るとはこうした生活を知ることであり、世界を知る楽しさもそこにある、と考えます。本展覧会では、美術部員が4つのグループに分かれ、各々が創造した空想世界、4つの「国」を作品で表現しています。テーマは「空想世界地図」。現実の世界地図には載っていない、「空想の世界」を覗いてみませんか。
【企画】
-
「空想世界地図」の中の4カ国
●アークラ諸島及び特別認定海底プラント連合:
アークラ諸島及び特別認定海底プラント連合は、上流階級中心の海上都市と、プロレタリアート中心の海底都市の二つの領域から成る海洋国家です。かつて1つの島で暮らしていた人々は感染症の拡大により居住地を分断し、現在では全く異なる生活を送っています。現実世界を投映するようなこの国の複雑な世界を、絵画や立体作品によって具現化させます。
●アキツクニ:
アキツクニは古来呪術が発達しており、現実の国を連想させるような民俗が形成されています。アキツクニの中心部では信仰が形となり、また、科学を象徴する近代的な建造物が混在しており、人気のない地方部では手つかずの自然が残されています。メンバーの作品が民俗学などをふまえ、「アキツクニ」の世界を提示します。
●キターシャ:
厳しい寒さの中、魔法を駆使し、自然と共生する国キターシャ。現地の言葉ではミーアとも呼ばれ、森林や平野に人々が暮らし、独自の文化を作り上げています。森林地域にある壁画や神話、魔法の使い手であるキターシャの魔術師達は、この国独自の存在として文化を形成しています。自然と人間、魔法と宗教、このような様々な要素が融合し生まれた独特の世界を水彩や油彩、立体作品で表現します。
●スタベリア:
スタベリアは過剰な魔法使用により全体が闇に覆われてしまった中で、樹木が生み出す「実」によって所々光が灯っている国です。この地に暮らす人々はこの「実」を星と呼び、主に魔法の触媒や食物として利用することで生活しています。
「闇」や光といった、伝統的に追求されてきた芸術のテーマを、「スタベリア」という幻想的、空想的な世界の中で私たちが作人を造り出します。
闇と光の中に生きるスタベリアの国民の生活を覗いてみませんか。
- 特別展示
●世界文化の塔:
「世界文化の塔」です!世界文化の塔は、本展のテーマ『空想世界』に存在する様々な文化をもった4つの国の人々が、共同で「塔」を制作したらどのようになるだろうか、というコンセプトで製作しました。
この立体作品を見た方の中には、かの有名な『バベルの塔』を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。しかし後の文化断裂を示唆する『バベルの塔』とは異なり、この作品は、「共生」という新たな可能性を提示する、本展を象徴するものとして制作されています。様々な文化が交錯する混沌の中に、ぜひ思いを馳せて下さい。
※他自由作品数点あり
【連絡先】
展覧会全般について
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-13 大阪大学総合学術博物館
TEL 06-6850-6715, FAX 06-6850-6720
会場について
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-20 大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
TEL 06-6850-6284
投稿日: