連載コラム「中村貞夫とその芸術」
大阪大学総合学術博物館は、豊中市立文化芸術センターとともに2018年に洋画家中村貞夫の回顧展「洋画家 中村貞夫 四大文明の源流を求めて 探究の旅、描きとめる熱情 」を開催しました。大阪にうまれ、大阪大学を卒業した中村貞夫は、現在も制作を続ける油絵画家です。このコラムでは、展覧会では伝えきれなかった中村の魅力を、中村貞夫に関わりのある論者から、様々な視点を通じ伝えていきます。
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第5回 2020年12月11日
橋爪節也「中村貞夫の藝術 四大文明から大阪風景への回帰」vol.4
中村貞夫が「四大文明」シリーズで探求したのは、「初源」と「循環」と言われます。このような始まりを求め徹底的に探求していく姿勢には、デカルト哲学「我思う、ゆえに我あり」とも親和性をもつような、確固たる理性的な方法論が基盤にあります。今回のコラムでは、若き日に得たデカルトの学びを自身の芸術の中で昇華する中村貞夫の独自の描法について触れていきます。(武澤)
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企画・編集:橋爪節也・武澤里映
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