橋爪節也「中村貞夫の藝術 四大文明から大阪風景への回帰」vol.5

連載コラム「中村貞夫とその芸術」

大阪大学総合学術博物館は、豊中市立文化芸術センターとともに2018年に洋画家中村貞夫の回顧展「洋画家 中村貞夫  四大文明の源流を求めて 探究の旅、描きとめる熱情 」を開催しました。大阪にうまれ、大阪大学を卒業した中村貞夫は、現在も制作を続ける油絵画家です。このコラムでは、展覧会では伝えきれなかった中村の魅力を、中村貞夫に関わりのある論者から、様々な視点を通じ伝えていきます。

 

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第6回 2020年12月18日

橋爪節也「中村貞夫の藝術 四大文明から大阪風景への回帰」vol.5

 

 中村貞夫は「四大文明」シリーズ以後、2014年(平成26年)に見た夢をきっかけに「大阪風景」シリーズに取り組み始めます。今回のコラムでは、「大阪風景」シリーズに注目し中村の絵画におけるコンセプチュアルな静謐さを見ていきます。中村がデカルトから学んだ理性の徹底の果ての感覚の先鋭を強調するかのように、中村が描く大阪の俯瞰図はまるで幻影のようであり、見るものを研ぎ澄まされた感覚世界へと誘います。(武澤)

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企画・編集:橋爪節也・武澤里映

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