マチカネワニ化石(本物)展示状況 (大阪大学総合学術博物館待兼山修学館3階)
大阪大学総合学術博物館に収蔵・展示されているマチカネワニ化石が、2025年9月、天然記念物に指定されました。マチカネワニは、学名を「Toyotamaphimeia machikanensis」(トヨタマヒメイア・マチカネンシス)といい、1964年に大阪大学豊中キャンパスの理学部建設現場で発見されました。約45万年前の地層から出土したこの化石は、日本で初めて確認されたワニ類の全身骨格です。
頭骨の長さは1mを超え、全長は約6.9mから7.7m、体重は1.3トンと推定されており、ワニ類のなかでも大型種に分類されます。化石は127点の実物標本から構成されており、地質学・古生物学・病理学など多方面から研究が進められてきました。ワニ類の進化を解明するうえで重要な資料であり、学術的価値が非常に高いと評価されています。
大阪大学のキャラクター「ワニ博士」、豊中市のキャラクター「マチカネくん」のモデルにもなっており、地域のシンボルとして親しまれています。
マチカネワニ化石は、大阪大学総合学術博物館(待兼山修学館)に常設展示されており、どなたでもご覧いただけます。今後も、この貴重な化石の保存・公開と研究に取り組み、未来へと受け継いでいくことを目指してまいります。ぜひ、実物をご覧ください!
マチカネワニ化石(レプリカ)展示状況 (大阪大学総合学術博物館待兼山修学館玄関)
マチカネワニ化石発掘当時 昭和39年(1964年)
投稿日:
