薬用資源学ラボ
「温故知新」に象徴されるように、数世紀を費やして確立・伝承されてきた伝統医学は、民族に適した最善の方法が取捨選択され進化する過程を理解し、今後の方向性に示唆してくれる貴重な情報シーズです。大阪大学に蓄積された学術標本は、「難波のくすし」、「適塾・緒方洪庵の薬箱」、「道修町と薬の流通」などに代表される大阪が誇る日本の薬文化の一翼を担ってきました。資料基礎研究系では、医薬品の創製を通じて健康に奉仕し、豊かな社会への貢献することを使命とする「薬学」の専門性を背景に、学内に保存・蓄積されている学術標本の調査・収集・分類・保存・整理を推進しています。
- 温故知新-森野旧薬園・松山本草から緒方洪庵の薬箱まで-
- 学術標本資料-1900年代前半の欧米・東アジアにおける生薬市場品: 大阪大学総合学術博物館所蔵-
- 歴史的生薬標本-マラリア治療薬・キナノキとハンセン氏病治療薬・大風子(ダイフウシ)-
- 原料生薬の品質向上における製薬企業の試み-半夏と天南星のDNA鑑別-
- 歴史的生薬標本-第2次世界大戦前の台湾産キナノキ(マラリア治療薬キニーネの基原植物)のさく葉標本-
- 生薬標本室-学術生薬標本資料を展示-
- 薬用資源学の研究室-最先端生薬研究の場-
- 薬用資源学ラボ全景