「阪大石橋宿舎おみおくりプロジェクト」について

大阪大学総合学術博物館では2014年7月から11月まで「阪大石橋宿舎おみおくりプロジェクト」を開催しました。

半世紀以上にわたり大学の教職員宿舎として、また大学と地域の接点としての役割を果してきた「阪大石橋宿舎」が廃止・解体されるのを前に、大学と地域の“記憶”をテーマに学術的な調査研究と合わせ芸術作品の制作を行ういくつかのプロジェクトを実施しました。

しかし現在の耐震基準に満たないために廃止・解体の決定がなされた建築物において、一般公開を目的としたイベントを行うことは運営管理上の問題が多く、制限された形での公開とせざるを得ませんでした。

以上のような経緯から、このプロジェクトの成果を一般に公開するトークイベント「阪大石橋宿舎おみおくり・プロジェクト」を2014年12月9日に大阪市中央公会堂で開催しました。

そして2015年4月30日から「阪大石橋宿舎おみおくりプロジェクト」の成果をさらに広く公開するために展覧会「待兼山少年 ―大学と地域をアートでつなぐ記憶の実験室―」を開催する予定となっています。

 

 

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解体前の「阪大石橋宿舎」

 

 

阪大石橋宿舎おみおくりプロジェクト

日程:2014年10月~11月

会場:大阪大学石橋職員宿舎(大阪大学総合学術博物館待兼山修学館前)

主催:大阪大学総合学術博物館、大阪大学大学院文学研究科

「声なき声 いたるところにかかわりの声 そして私の声《芸術祭》」(主催:大阪大学文学研究科、助成:平成25年度文化庁 「大学を活用した文化芸術推進事業」)の一環として

 

1、「建築物ウクレレ化保存計画」イベント

美術家伊達伸明氏による宿舎を利用したアートイベント

日程:10月10日~11日

 

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伊達氏による宿舎を用いたアートイベントの様子

 

 

2、映像作品展示

宿舎1号棟の2階窓面でのサッカードディスプレイによる映像展示

日程:10月1日~11月24日 毎日17:30-20:30

 

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1号棟の壁面に映し出されたサッカードディスプレイによる映像

 

3、工学研究科リノベーション・プロジェクト

工学研究科の学生による新しい居住空間の構想プロジェクト

日程:10月10日~10月11日

 

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2014年10月10日のリノベーション公開日の様子

 

4、ワークショップ&プレゼンテーション

クリッシー・ティラー氏(ロンドン大学)によるワークショップの一環として石橋宿舎を利用したプログラムを実施。

日程:11月14日~11月16日

 

ワークショップ&プレゼンテーション アーカイブブログ

 

ワークショップ&プレゼンテーションの模様(vimeo.com)

 

5、音響作品制作

石橋宿舎における「音の記憶」を採録するプロジェクト。採録された「音の記憶」は大阪市中央公会堂でのトークイベントで再生/公開された。

日程:11月11日

 

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採録日の様子

 

 

 トークイベント「阪大石橋宿舎おみおくり・プロジェクト」

「阪大石橋宿舎おみおくりプロジェクト」に参加した各プロジェクト担当者が一堂に会し、各自のプロジェクトについて報告、建築物とその記憶をテーマとしたディスカッションが行われた。

 

会場:大阪市中央公会堂
日時:2014年12月9日(火)18:30〜21:00
主催:大阪大学総合学術博物館 かんさい・大学ミュージアム連携実行委員会
後援:全国大学博物館等協議会
協力:大阪芸術大学 大阪大学21世紀懐徳堂
出演者:
司会:橋爪節也(大阪大学総合学術博物館)
ゲスト:伊達伸明(美術家)・小浦久子(大阪大学工学研究科)・安藤英由樹(大阪大学情報科学研究科)・富田大介(大阪大学国際公共政策研究科)・永田靖(大阪大学文学研究科)
音楽:宇都宮泰(音楽家、音楽プロデューサー、大阪芸術大学音楽学科非常勤講師)

 

 

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トークイベント当日の模様