「東洋のマンチェスター」から「大大阪」へ -経済でたどる近代大阪のあゆみ-
会 期:2008年5月1日(木)~7月5日(土) 10時~16時30分
会 場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館
大阪のまちは現在、経済の地盤沈下・財政難・人口減など様々な難問に直面していますが、先人たちは叡智を発揮し、経済と文化の繁栄を実現してきたのです。
江戸時代に経済のセンターであった大阪は、幕末から明治維新期には衰退を余儀なくされましたが、明治期には近代産業を発展させ、日本の工業化の先頭に立ちました。とりわけ紡績業をはじめとする綿業は、商社や銀行に支えられてめざましく発展し、日清戦争のころの大阪は「東洋のマンチェスター」と呼ばれるようになりました。
1920年代後半、「大大阪」を自負するようになった大阪市は全国一の工業都市となり、大小様々な製造企業・私鉄各社・電力企業なども躍進しました。そのころには労働問題や都市問題といった新たな難問も起こりましたが、当時の大阪市長関一は積極的にその解決に取り組みました。本企画展が、こうした近代大阪の経済のあゆみを広く伝え、新しい展望を得る機会になることを念願しています。
主 催:大阪大学総合学術博物館
共 催:大阪大学大学院経済学研究科
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