松本奉山ーTHE SUIBOKU EYESー
会場:大阪大学会館3F 歴史展示室 入場無料
会期:2014年12月10日(水)〜 2015年1月23日(金)
土曜・日曜・祝日・年末年始(12月27日~1月4日)・1月16日(金)閉室
ただし1月12日(祝)は開室
開室時間:午前 10:30 〜 午後 5:00
主催:大阪大学総合学術博物館
【開催趣旨】
2010年度より開講している博物館実習では、受講生がA・B各日程4班ずつに分かれて模擬展示を企画・実施しています。2013年度末よりその一端を当館Webにて掲載していますが、2014年度は優秀な展示を歴史展示室にて一般に公開することにしました。教員・受講生による投票の結果、劇団くるみ座資料を扱ったAー4班と、女流水墨画家・松本奉山作品を扱ったBー2班がそれぞれ最優秀賞に選出されました。ここでは引き続き、B-2班の力作を、みなさまにご覧いただきます。
【展示概要】
松本奉山(1925-2010)は松本尚山に師事し水墨画の道に入った女流の画家です。1963 年の渡米をはじめ、生涯13 か国を巡り各地の風景を色彩豊かに描く中、国際交流基金文化使節に就任し、国外で多数の個展を開催するなど世界的な視野で活動しました。一方、晩年には日本へ拠点を移して国内の風景を画題としており、その感受性の豊かさは美しい筆致や彩りとともに私たちを魅惑してやみません。
生誕90 周年を控えた本展では、狭義の水墨画の技法や主題にとらわれない奉山の軽快なまなざしを、2つのスケールから再現します。彼女がその目に映し、画面に閉じ込めた雄大な風景と細やかな植物や人物は、どちらも精緻な技巧や豊か
な色彩で皆様を楽しませてくれることでしょう。また、複数のスケールに焦点を当てることにより、ひいてはそのまなざしが、水墨画の伝統と新しい風景の探求を往還し、交錯させる、奉山の画業に通底する価値観として皆様の前に描きださ
れることを願います。
【展示構成】
- 大きいものを、眺める。
- 小さいものを、見つめる。
【主な展示品】
- 松本奉山《タワーブリッジ》
- 松本奉山《夏のミシガン》 ほか10点(大阪大学総合学術博物館蔵)
【イベント】
ミュージアムレクチャー
- 2015年1月10日(土)「朝の光が待てなくて―水墨画家松本奉山と関西―」
講師:大阪大学総合学術博物館教授・館長 橋爪節也
内容:展示できなかった関西を描いた作品を、関西画壇に造詣が深い館長が紹介します。
午前11時~12時30分、待兼山修学館3Fセミナー室にて
定員60名、当日先着順(聴講無料、15分前より開場)
ワークショップ
- 2014年12月13日(土)わくわくこども教室「筆と墨で絵を描こう」
講師:松本奉山水墨画会
内容:奉山の画法を学んだ松本奉山水墨画会の面々が水墨画の魅力を伝えます。年賀状に墨で挿絵が描けるかも!?
対象:小中高大生(保護者同伴可)
持ち物:持参可能であれば習字セット
参加方法(要事前申込・Eメール)
mail:suiboku@museum.osaka-u.ac.jp
記入事項:氏名、住所、年齢、電話番号、メールアドレス、習字セットの持参可否
定員16名(申込先着順) 15分前より開場
参加無料
午前11時~12時30分、待兼山修学館3Fセミナー室にて
【連絡先】
展覧会について
〒560-0043 大阪府豊中市待兼山町1-13 大阪大学総合学術博物館
TEL 06-6850-6715, FAX 06-6850-6720
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