大阪大学総合学術博物館第16回特別展
モダン中之島コレクション
“大大阪”時代の文化芸術発信センター
大阪中之島は、江戸時代に蔵屋敷が並んだ「天下の台所」を象徴する土地であり、近代に入ると大正7年(1918)に大阪市中央公会堂(重要文化財)、同10年に華麗なステンドグラスが嵌め込まれた大阪市庁舎が完成し、金融機関、新聞社、図書館、ホール、ホテルが集積したシビックセンター (Civic Center) として発展しました。昭和37年(1962)には具体美術協会の美術館「グタイピナコテカ」が開館、昭和45年(1970)の大阪万博で「具体」メンバーはアートパフォーマンスも行っています。現代も中之島は、パブリックアートが集積し、都市全体を美術館に見立てた“エコ・ミュージアム”として機能しています。
そして、2022年の大阪中之島美術館の開館は世界的にもユニークな“美術館島”として、この地域をさらに新しい文化ゾーンへと変貌させようとしており、大阪大学も大阪大学中之島センターを改修し美学、美術史、演劇学、音楽学、文芸学など芸術系の拠点として「大阪大学中之島芸術センター(仮称)」の2023年の開設を目指しています。
こうした動きを眺めつつ、当館では、大正14年(1925)の第2次市域拡張で東京市を抜いて日本最大、世界第六位となった“大大阪”時代を中心に、中之島が文化芸術に果した役割を、文化施設関係のパンフレットや絵画、写真、地図、刊行物など、日常生活や社会に氾濫した“イマジュリィ”(イメージ図像)を中心に再検証します。
展覧会概要
会 期:2022年4月28日(木)~7月30日(土)
会 場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 ※入館無料
開館時間:10時30分~16時30分(入館は16時まで)
日曜日・祝日休館
主 催:大阪大学総合学術博物館
共 催:大阪大学大学院人文学研究科、大阪大学大学院工学研究科
協 力:大阪市中央公会堂、大阪歴史博物館、大阪くらしの今昔館
株式会社竹中工務店、株式会社ロイヤルホテル
大阪大学医学部医学史料展示室
後 援:関西経済同友会
展示構成
第1章 大阪中之島大パノラマ ー江戸・明治・大正から「大大阪」へー
第2章 シビックセンター遊覧 ーモダン・ライフと都市施設ー
第3章 深化する“アートアイランド” ー新しい文化芸術の発信拠点ー
展示を楽しむコンテンツ
◯出品リスト こちら
◯展示解説集を公開しました モダン中之島コレクション展示解説集
◯展覧会の解説動画 こちら(水都大阪チャンネルのyoutubeにリンクします)
◯「中之島船上解説」動画 こちら
◯6月25日のシンポジウムが記事になりました こちら(ほとんど0円大学のHPにリンクします)
主な展示品
・初代長谷川貞信「浪花百景」より「たこの松」紙本多色摺 大阪大学総合学術博物館蔵
・「大阪市パノラマ地図」印刷 1923年 個人蔵
・『会館芸術』V0l.2,No.4 朝日会館発行 1933年 個人蔵
・武田五一「大阪市公会堂新築設計図 透視図」原画 紙本・インク・1921年 大阪市蔵
・森琴石「難波橋渡り初め式図(下絵)」 紙本・墨画 1915年 個人蔵
・安井曾太郎「薔薇」油彩・カンヴァス 1934年 株式会社ロイヤルホテル蔵
・「旧大阪市庁舎楣(まぐさ)・ステンドグラス(扇形)」1921年 大阪くらしの今昔館蔵
関連イベント
◯シンポジウム
「歴史の可能性を可視化するー再現される大阪市中央公会堂コンペ案」
日 時:2022年6月25日(土) 13:00〜16:30
会 場:大阪市中央公会堂 3階 中集会室
※以下から詳細をご確認の上、お申し込みください。
https://www.museum.osaka-u.ac.jp/2022-05-19-16610/
◯ミュージアムレクチャー「中之島に開花した近代建築」
日 時:2022年7月2日(土)13:30〜15:00
会 場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 3階セミナー室
※以下から詳細をご確認の上、お申し込みください。
https://www.museum.osaka-u.ac.jp/2022-06-07-16659/
◯ミュージアムレクチャー「中之島を楽しもう」
日 時:2022年7月23日(土)13:30〜15:00
会 場:大阪大学総合学術博物館 待兼山修学館 3階セミナー室
※以下から詳細をご確認の上、お申し込みください。
https://www.museum.osaka-u.ac.jp/2022-06-07-16661/
お願い
◯新型コロナウイルス感染拡大防止のため、展覧会内容・イベントに変更が生じる場合がございます。
入館の際、マスク着用・検温・消毒をお願いしております。
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