嗚呼黎明は近づけり…友よ我らぞ光よと
-よみがえる旧制高校 大高・浪高の記憶と記録-
会場:大阪大学総合学術博物館待兼山修学館 入場無料
会期:2016年4月27日(水)〜2016年7月9日(土)
日曜祝日閉館、ただし5月1日(日)は開館
主催:大阪大学総合学術博物館
共催:大阪大学アーカイブズ
【概要】
教育は、いつの世でも社会における重要課題である。日本では終戦によって大改革がおこなわれ、戦前の教育制度は遠い過去のものになった感があるが、その実態を再検証することは、現代に生きる私たちにも有意義ではないだろうか。
新制大阪大学の一般教養教育は、大阪に存在した二つの旧制高等学校−大阪高等学校と浪速高等学校を母体に始まった。旧制高校は明治から昭和初期にかけての日本の教育制度の中で、少人数制や生徒の自主性の尊重、外国語教育の充実などの際立った特徴を持ち、日本が近代化を進め、激動していた時代の人材育成に輝きを放っていた。
大阪大学豊中キャンパスには、両校の“記憶”を後世に伝えるべく、大高の森や浪高庭園が設けられ、ブロンズ像など様々なモニュメントが置かれているが、それらが伝えようとしているものはなにか。
本展覧会では、大阪における二つの旧制高校について、設立、教育、学生生活、そして卒業生の活躍を、大阪大学が所蔵する様々な記録資料により紹介し、その意義を再考する。
【展示構成】
- 旧制高校をしっていますか?
- 主な展示物:浪高制服、学章、課外活動の記録、旧制高校関連書籍
- 大阪高等学校・浪速高等学校の設立
- 主な展示物:学校便覧、旧制高校写真、浪速高等学校 生徒生計調査報告、行幸記念光栄録、同窓会記念誌
- 大高・浪高での教育と学生生活
- 主な展示物:直筆ノート、教科書、愛読書、試験問題、教育用教材、同人誌、歌集
- 大高・浪高出身者の活躍
- 主な展示物:大高文庫(大阪高等学校同窓会収集資料)、旧制浪速高等学校同窓会収集資料
- 旧制高校の終焉と大阪大学一般教養部の設立
- 主な展示物:公文書、同窓会誌、大阪大学学報
【イベント】
ミュージアムレクチャー
- 【第67回】4月30日(土)14:00~15:30
旧制高校教育と大学一般教養読み比べ-理系教員の視線で-
宮久保 圭祐(大阪大学総合学術博物館)
- 【第68回】5月21日(土)14:00~15:30
大阪大学会館から「発見」された旧制浪速高等学校奉安庫-大阪大学に残る戦争遺跡-
菅 真城(大阪大学アーカイブズ)
- 【第69回】5月28日(土)14:00~15:30
大阪大学における教養教育の現状
下田 正(大阪大学大学院理学研究科 前大阪大学全学教育推進機構長)
- 【第70回】6月25日(土)14:00~15:30
大阪の高等教育機関の変遷
山東 功(大阪府立大学 21世紀科学研究機構 大学史編纂研究所)
待兼山修学館3Fセミナー室にて 定員60名、当日先着順(聴講無料、30分前より開場)
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