展示内容
1.
変わる里山:北摂の絵図と地図にみる景観変化
2.
貨幣と空間,そして時間−藩札の形成,流通,銷却:故作道洋太郎名誉教授遺贈資料より−
3.
物質科学へのアインシュタインの功績
4.
この世で最も重い原子を求めて
5.
漢方薬ナビゲーション:時空を超えて科学する心
6.
宇宙から見た世界の雷活動
7.
太陽エネルギーの有効利用
8.
繰り返しから生まれる複雑さ
9.
ナノテクの4次元空間=ナノ3次元+アト秒
10.
PDBj: Protein Data Bank japan (日本蛋白質構造データバンク)
11.
時を止め、空間を作る
12.
琥珀にひそむ時空のなぞ
13.
時間と空間の知覚:知と行動の科学
14.
曲面の世界
15.
出版活動
11. 時を止め、空間を作る
工作センター /笠井 俊夫
(センター長)
、石塚 守
(工場長)
、大野功司、藪田 豊、中西規雄
塩見昌弘、永原健嗣、坂口 明、山口 周宏、片山 昌造
(工場長補佐)
石本 正治、田宮 滋、宮本 浩之、西山 雅祥
(工場長補佐)
中期計画・目標ワーキンググループ:笠井 俊夫
(理)
、小林 光
(産研)
、有村 正名
(工)
荻 博次
(基)
、福本 敬夫
(理)、
小泉 文弘
(基)
Central Workshop
工作センターは、“もの作り”のユニークな観点から学内の研究・教育支援を行っています。中期計画では、今日、最も必要とされている真空・低温技術の高度化を始めました。
企画展では、当センターがこれまで培ってきた「真空」という空間を作ること、また「低温」という時を止める業務活動について独自の“もの作り”技術を中心に、当センター各室の連携の成果の一端を紹介します。
1.中期計画 コーナー
研究支援
石油、石炭などの資源の起源は植物の光合成です。これらの化学物質は、電気エネルギーと違って備蓄しやすいこと、また、物質製造の原料として使えるという点で重要です。
植物の光合成に倣って、太陽光をエネルギー源とする物質製造技術(人工光合成)を開発することは、今日の科学者の大きな夢となっています。
ステンレス製
超高真空チャンバーの試作
固体の表面の研究には、水や不純物の吸着のない清浄な表面材料で囲まれた気体が極めて希薄な状態の“空間を作る”ことが必要です。これは、中期計画ではじめて挑戦した超高真空チャンバーで、10-8 Paの超高真空を達成します。
ガラス製
超低温用ジュワーの製作
自然現象を探るには、温度を下げて原子や分子の運動(時)を止めて観測することが要求されます。超低温の液体窒素(77K)と液体ヘリウム4.2K)を入れるためのガラス製ジュワーを製作しています。
高大連携教育支援
サイエンスセミナー(高校生見学会)
2005年パンフレット
2004年実施サイエンスセミナーの記事:(朝日新聞 平成15年11月15日)
「ものづくり」の大切さと面白さを味わってもらうために、真空度を測定するのに必要なガイスラー管の製作過程の見学会を行いました。
機械工作室では電極作製、硝子工作室ではガラス加工を、測定(真空・低温技術)室では真空放電測定を、それぞれ、実施しました。
2.日常業務 コーナー
精密ロケットノズル
NC旋盤による試作品(断面)
ガラス製高真空拡散ポンプ
新規購入大型ガラス旋盤による製作品
3.これはイケル技術 コーナー
簡易型耐真空用BNCアダプター
簡易型真空用BNCアダプターの概略図
市販BNCアダプターに独自の改良を加えることにより、容易に耐真空用に改造する方法を当センターで開発しました。
キシレノールオレンジ指示薬を用いた
Fe(?)のキレート滴定法の開発
理学部(1999年まで)、基礎工学部の化学系学生実験の課題として採用されている「キシレノールオレンジ(XO)指示薬を用いるFe(?)のキレート滴定法」は、30年前に当センターで偶然発見し、確立したものです。それまでは、本法は閉そく現象により、滴定終点の見極めが大変困難とされていました。
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大阪大学総合学術博物館 第4回企画展 時空のなぞ
〜アインシュタイン・イヤーによせて
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