展示内容
1.
変わる里山:北摂の絵図と地図にみる景観変化
2.
貨幣と空間,そして時間−藩札の形成,流通,銷却:故作道洋太郎名誉教授遺贈資料より−
3.
物質科学へのアインシュタインの功績
4.
この世で最も重い原子を求めて
5.
漢方薬ナビゲーション:時空を超えて科学する心
6.
宇宙から見た世界の雷活動
7.
太陽エネルギーの有効利用
8.
繰り返しから生まれる複雑さ
9.
ナノテクの4次元空間=ナノ3次元+アト秒
10.
PDBj: Protein Data Bank japan (日本蛋白質構造データバンク)
11.
時を止め、空間を作る
12.
琥珀にひそむ時空のなぞ
13.
時間と空間の知覚:知と行動の科学
14.
曲面の世界
15.
出版活動
4. この世で最も重い原子を求めて
理学研究科 / 放射化学研究室
周期律発見当時に
発見されていた元素
原子の発見そして周期律の発見以来、人類は新しい原子の探索を行ってきた。現在は原子番号が100番を超えるような、非常に重い原子の合成に世界中の研究者が挑戦している。はたして原子は、周期表はどこまで拡張されるのだろうか?
また、これらの非常に重い原子は相対論効果により化学的性質が周期律から逸脱するといわれている。これらの原子の化学的性質は実際どのようになっているのだろうか?
最も重い原子の合成
身の回りの物質は全て、原子という小さな粒子が集まってできている。原子は陽子と中性子、電子から成り立っている。U(ウラン、陽子数92)よりも重い原子は天然には存在しないが、二つの原子を衝突させることで合成することができる。
原子の構造
重い原子の合成方法
・非常に重い原子を合成できる確率は非常に小さい
・重い原子は放射壊変によってすぐに軽い原子に変
わってしまう
最も重い原子の検出
非常に重い原子はその数が少なすぎるので通常の化学の方法では存在を確認できない。原子が1個でも検出できる放射線検出が最も有効かつ唯一の方法である。
放射壊変の種類
様々な検出方法の比較
重い原子は時間が経つと放射線を出して違う原子に変化する自然の中にも放射線を発する原子が存在している
重い原子は放射線測定でしか
検出できない!!
最も重い原子の化学
周期表は、原子の化学的性質を知る上で非常に有用である。周期律は重い原子でも成り立つのだろうか?
原子番号が100番より大きい原子は、加速器で一個一個合成しつつ、その化学的性質を調べなければならない。我々の研究室では104番元素の化学的研究を始めている。
周期律と化学的性質
相対論効果
104番元素(Rf:ラザホージウム 半減期73秒)の化学
単一原子の化学という新しい概念に基づき、第7周期の元素の化学が展開されつつある。
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大阪大学総合学術博物館 第4回企画展 時空のなぞ
〜アインシュタイン・イヤーによせて
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